痛いときは運動をしたほうがいいの?

運動をしている写真

最近はメディアの影響もあってか、体に痛みが現れると「筋肉を鍛えなければいけない!」と考える人が多いみたいですね。

なかには、一日もはやく良くなりたいからたくさん運動をしてしまう人もいるようです。たしかに、運動をして筋肉を活性化させると関節にかかる負担は少なくなります。

 

ですが、ふだん全く運動をしていない人や体の痛みがつよい人などは大きな負荷のかかる運動や長時間の運動を急におこなうと、筋肉や関節にいきなり大きな負担がかかって調子を崩すことがよくあります。

ですから、そのような人は小さな負荷から徐々に増やしていくといいですね。また、痛みの原因によっては運動をしないで安静にしていた方がよいことも多々あります。

 

たとえば、痛いところに炎症や損傷があって痛みがひどくなっていたり(痛いところに熱感があったり、じっとしていてもズキズキしたり、痛いところを動かすと激痛が走ったりなど)、運動不足ではなくて体を使いすぎたせいで痛みが起こっていたり、神経痛のような痛みやしびれを感じたりする場合等は運動をするとかえって症状が悪化してしまう恐れがあります。

 

なので、もし運動をして痛みがつよくなるようならば、少しお休みをして様子をみたほうがよいかもしれませんね。ちなみに、わたしの整体院では過去につぎのようなことがありました。

数年前になりますが、体にすごく痛いところがあって整体の施術をうけに来られた方がいました。施術後に痛みがすごく改善されたのでその方は喜んで帰られました。

 

わたしもその様子をみて安心していたのですが、次の日にまたその方から「痛いので整体をしてほしい」と電話がありました。

お話をうかがってみると、整体院から帰ったあとに「もっと症状を改善してやろう」とおもって一生懸命に運動をしたらかえって痛みが悪化したそうです。

 

そして痛いところを実際に施術してみると、はじめ整体をうけに来られたときよりも症状がかなりひどくなっていました。

この方の場合、施術後はからだの回復力にまかせて無理をしなければよかったのですが、逆によくなりかけた関節に過剰な負担をかけてしまったのでこのような結果になってしまいました。

「前もって注意しておけばよかった」とわたしも反省しました。

 

このように、症状がひどい人ほど合わない運動やよけいな運動をするとかえって症状がひどくなることもあります。ですから、痛いときの運動についてはある程度慎重に考えてください。

また、信頼できそうな専門家を頼るのもよいかもしれませんね。

石川絡樂院