膝痛の原因
膝痛の原因として一般的によく言われているものには次のようなものがあります。
- 膝の軟骨が減っている
- あしの筋肉が弱っている(運動不足)
- 体重が重くて膝に負担がかかる
- 運動や仕事で膝やあしにたくさん負担をかけている
- 膝のケガによる後遺症
- 膝関節の変形やO脚
詳しくはこのページの後半で説明をします。
膝痛に対する施術
膝が痛い方を施術していると、膝の悪いところに硬いコリのようなものがあったり、あしの筋肉がカチカチに固まっていたりすることがほとんどです。
ちなみに、膝の関節や半月板の位置がズレているときも膝に痛みは起こりやすいです。そのときは、膝まわりの筋肉が緊張して膝の関節や半月板を引っぱっていることがよくあります。
それらを施術していくことにより、次のような効果を期待することができます。
- 膝まわりの血のめぐりが良くなる
- あしの筋肉が正常に働くようになり、体重が支えやすくなる
- 痛みの原因となる筋肉のコリがなくなる
- 膝のまわりが緩むことで、膝関節の動きがよくなる
これにより、いろいろな原因で起こる膝の痛みの緩和をめざします。
また、腰まわり、股関節、足首などのバランスが崩れると、そのしわ寄せをうけて膝のバランスも崩れることが多いです。そのため、膝関節以外の脚や腰の部分も状態を確認して調整していきます。
膝の改善に伴い、膝に負担がかかるのを防ぐために少しづつ運動をすることをも必要に応じて指導していきます。
膝痛の原因(タイプ別)
ここでは、はじめにお話した原因をタイプ別に説明させていただきます。
膝の軟骨成分について
膝の軟骨成分は20歳をピークにどんどん減っていき、50歳では約半分になってしまいます。その後、加齢に伴いさらに軟骨成分は減っていきます。
そのため、年齢が上がるのにつれて軟骨が減ってしまい膝痛の人が増えるといわれています。ですから、年齢とともに膝に限らず全身に対しても軟骨がよりすり減らないような身体の使い方が大切になってきます。
また、「膝の軟骨が減ったらもう痛みはよくならないのかな」とあきらめる方もいるでしょう。しかし、膝の軟骨が減っている方全員がひどい膝痛に悩まされているかといえば、必ずしもそうとは言えません。
たとえば膝の炎症を抑えたり、膝まわりの筋肉の硬さを整えたり、膝の筋肉を適度に鍛えたりと、他の原因を改善させることで症状が軽減することはよくあります。
あしの筋肉不足とトレーニング
あしの筋肉が弱くなると膝にかかる負担が増えるので、あしの筋肉を鍛えておくことは必要かもしれません。
しかし、膝の状態がよくないときに無理をしてトレーニングをすると、かえって痛みがひどくなることもあります。それは、トレーニング自体が膝のすり減った軟骨や硬くなった筋肉、神経などに負担をかけてしまったり、また関節の炎症を悪化させてしまったりするからです。
ですから、今はどの程度鍛えた方がいいのか、または休ませた方がいいのかを正しく判断することが重要になってきます。膝の状態がよくないときに運動をする場合は、そのときの膝の状態に合った無理のない運動からはじめて、様子を見ながら徐々に運動の強さや時間を変えていったほうがよいでしょう。
やっている運動が正しければ痛みは徐々に減っていくでしょうし、間違っていれば痛みがつよくなっていくので注意しながら行ってください。
膝の痛みと体重
体が重いと膝にかかる負担は増えます。なので、体重が標準よりも重いひとは注意が必要です。しかし膝痛の原因が他にもある場合はそれだけでは改善しませんので、きちんと他の原因も見つけて対処することが大切です。
ちなみに、O脚も体が重かったり脚の筋肉が弱かったりすることで、脚が体重を支えられなくなって起こるという側面があります。それにより両膝の内側の軟骨がすり減って、そこに痛みが出やすくなります。
運動や仕事による膝への負担
膝痛の大きな原因として膝まわりにできたコリがあります。運動や仕事でいつも膝に負担がかかっていると、膝の筋肉は凝り固まってしまいます。それがひどくなると痛みがでてきます。
膝や他の部分のケガによる後遺症
膝をケガしてしまうと、痛みがなくなっても関節が完全に正常な状態に元に戻らないことがあります。そして、痛めたところに負担がかかってくると痛みが出てくるということもあります。
また股関節の不調や骨盤のゆがみ、足首の捻挫などにより下半身のバランスが崩れると、それに伴い左右の膝にかかる負担も変わって膝痛をおこすことがあります。
変形性膝関節症
「もう膝が変形しているからずっと痛いままなのかな」という人も多いと思います。変形した骨がすべての痛みを作り出しているのならそうかもしれません。
しかし、膝の変形したお客さまを見ていると変形した骨の周りの組織(筋肉、じん帯、神経など)が痛みと関係していることが多いようで、変形した骨は元に戻らなくても適切な治療や生活習慣の改善で痛みが軽減する方もよく見受けられます。
(しかし、変形が強すぎると膝のまわりに与える影響も大きくなるので、個人差はあります)
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